拡大するフロンティア

EU H2020 アトランティス

洋上風力発電プロジェクトのエネルギーコストに占める運転経の割合は、最大で30%に達します。ATLANTISプロジェクトでは、より安全で効率的な点検、維持管理・補修を可能にするロボットソリューションの開発に取り組んでいます。

スコープ

点検、維持管理・補修

資金提供

欧州委員会 (H2020)

合計予算

€7,046,271

開始

2020年第1四半期

期間

48か月

コンソーシアムのリーダー

INESCTEC

パートナー

プリンシプルパワー、VTT、EDP NEW、IQUA Robotics、RINA、ABB、Universitat de Girona、SpaceApplications Services、ECA Group

海上ロボティクスのためのアトランティック試験プラットフォーム

ATLANTISでは、洋上風力発電所におけるロボット工学の利用を推進し、点検および維持管理作業のための支援船を使用しない、または最小限に抑えることにより、LCOE(Levelized Cost of Energy) を削減することに取り組んでいます。

ATLANTISプロジェクトでは、ポルトガルのヴィアナ・ド・カステロに先駆的な試運転のためのインフラストラクチャを構築し、洋上風力点検および維持管理において高い可能性を秘めたロボット技術の試験運用をしています。このコンセプトは、20 km沖に設置されたWindFloat Atlanticプロジェクトの外洋環境に試験的に導入され、実環境での性能を検証する予定です。

本プロジェクトの目的は次のとおりです。

  • ポルトガルのヴィアナ・ド・カステロにおける大西洋の気象・海象条件を反映した大規模なパイロットの展開
  • 水中・水上における点検と維持管理の具体的なシナリオを示す新しい産業向けショーケースの設計
  • WindFloat アトランティックでのロボティクスソリューションの運用と実証
  • 様々な自動化レベルを持つ点検と維持管理用異種ロボットを改良し、ロボットを技術的に成熟させ、商業的即応レベルまで引き上げる
  • 実際の洋上風力発電所における点検と維持管理の効率化とライフサイクルコストの削減という点でロボットの有益な役割を実証し、サプライチェーンにおけるロボット活用を推進
  • ロボットによる点検と維持管理活動の付加価値やリスクの評価
  • 洋上風力発電におけるロボットを用いた点検と維持管理に関する新たな標準化と認証に向けたガイドラインの作成

プリンシパルパワーは、この産学協同のコンソーシアムと連携して、洋上風力発電の検査・保守・補修業務の将来を大きく変える可能性を秘めたロボットソリューションの開発を支援できることを誇りに思っています。

- クララ・モウラ・サントス、プリンシプルパワー・戦略および商業マネージャー